<2.見えないゴリラを見る方法>


心理学用語に'「見えないゴリラ」ってことがあります。

一つに集中していると明らかに存在する他の物が見えなくなる現象です。
注意力錯覚の一種と言えます。

以下の内容は米国の心理学者ダニエル・シモンズとクリストファー・チャブリスが行った見えないゴリラ実験内容です。


[実験]

1.学生たちをそれぞれ3人組みに分け、一組みには白い服、他の組みには黒い服を着させた。

2.その学生たちがバスケットボールをパスする場面を動画で撮り、被験者たちに見せた。

 ↑ ゴリラ実験。韓国語ですが字幕機能を利用したら無理なく見れます。






3.被験者たちに黒い服を着た人は無視して白い服を着た組がパスした回数を数えるようにし、動画が終わった後に「もし選手たちがない他の誰かを見つけましたか?」と聞いた。

4.被験者の内、半分は見つけなかったと答えた。
しかし、動画の中にはゴリラ服を着た人がキングコングのように胸をたたいた後、退場する姿が込められていた。
白い服チームのパスに夢中になって彼らはゴリラを見つけなかったのだ。


なぜこのような現象が起きるのでしょうか。

人は集中している部分だけを見て、聞くことができます。
目では見ていても、実際注意しているとこは他のとこで、対象を自覚出来ないのです。

Teemo:では、見えないゴリラはどうしたら見れますか?


周辺視を利用するのです。
人の目は2つの形態で使われています。
目の中央は集中用に使われて、目の郊外は動作感知用として使われています。
そこで集中用に使うとこを「中心視」と、動作感知用に使うとこを「周辺視」と言います。

本を読む時に使うとこが「中心視」です。
文字に集中するために周辺の視野は、背景になるんです。
周辺視野には興味ありません。
その後、周辺にいきなり何かがそっと通り過ぎると、びっくりしながら動作を感知することになりますが、この時、無意識的に使用したのが「周辺視」です。

ほとんどの人は本を読んだり、映画を見たりする時に中央に焦点を集中し、「中心視」を使用します。
ですが、一部の人々は、わざわざ焦点をぼやけたりして「周辺視」を利用する場合もあります。
「中心視」を使用する時には視野が中央に集中されており、物が明確に見える一方、視野が狭く制限されることになります。
反面、「周辺視」を使用する時には物がぼやけて見える一方、網膜全体で動作を感知することが出来るようになります。
「周辺視」が動作感知に特化しているからです。


主に運動選手たちが「周辺視」を利用します。
サッカー選手はボールに集中してはいますが、周辺にある、味方と相手チーム選手まで目にしてます。
「中心視」のみ利用していればボールばかり見た結果、近づいて来る相手チームを感知できずにボールを奪われたり、あるいはチームにまともにパスも出来なくなるでしょう。
したがって、ボールに対する集中力は高いものの、周辺の動きまで逃さないために、意識的に「周辺視」を使用するのです。 (無意識的に感知することもできます。 本を読んでいる時、横にそっと通り過ぎる物体に反応するようにですね。)

このようにゲームをする時にも「周辺視」を利用するんです。
自分のキャラクターは平凡にCS取っているが、実際はマップに注意していたり、あるいはブッシュに隠れてEQコンボで狙っているかもしれないJ4を注意しているとか。

後者の場合、旗が空から落ちた瞬間、すぐ反応して動いたり、移動技を使ったり、フラッシュを使うことでノックアップを避けることができます。
単純にCS取ることは、あまり注意しなくても出来るため、余ってる分の自分の集中力を他の所に投資するのです。

しかし、一般的に大半のゲーマーはほぼ「中心視」のみを使用し、そのせいで近づく敵のチャンプやスキルに気付けずにやられる場合が生じます。 
目で見て気付いても、反応しても、避けられないほど遅れた時点でしょう。

同様に集団戦の時にも「中心視」では目先の相手しか見ることができません。
しかし、「周辺視」を利用したら自分と戦っている目先の相手にある程度集中出来る同時に、後方で自分を狙っている敵のチャンプやスキルを見ることができます。
もちろん、「中心視」ほどに目先の相手に集中することはできないですが、全体的な状況を把握する時には中心視より周辺視が効率的です。

自分がRenekをプレーする時、すぐ目先のPoppyにだけ集中すると集団戦で勝つことはできません。
時にはPoppyを無視して遠くにいる敵のVarusに突っ込んで行くなどのセンスを発揮しなければなりません。
ボットの2:2交戦の時にも敵チームのマークスマンだけでなく、サポートまで見るべきです。

だからって常に周辺視だけを使えってことではありません。
極度の緊張状態で、お互いに殴り合っているミッドレーナー達。
彼らに余裕分の集中力などありません。
彼らは相手のモーションの一つ一つだけに集中力の全てを使わなければなりませんし、生と死を分ける最後のスキルショットを避ける時にもマップを見る余裕などありません。 
全神経を相手のチャンピオンの動きとスキルに集中します。

このように中心視のほうが有利になる時もありますが、中心視しか使えないことと、周辺視を知った上で中心視を利用することの差は無視出来ません。(余裕が出来たら周辺視で状況把握出来るゆえ)

時には中心視で相手を狙って、時には周辺視で状況を把握して、状況に合わせて視野を変えてください。
それが実力を高める方法です。
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